視察

殺処分の現場へ(処分の写真を含みます)

  • 2015年10月30日 金曜日

殺処分の現場へ(処分の写真を含みます)

※処分の様子の写真があります。

(掲載するか悩みましたが、動画ではないことと、皆さんに現状を知り命の大切さと重みを考えて頂きたいと思い、書きました。その思いが皆さんに伝わりますように)

 

TOKYO ZEROキャンペーンにて、某自治体の視察。殺処分の様子も視察をさせて頂いた。本日この自治体で殺される犬は10。

 

自治体にもよるが、収容をされてから大体3~7日で処分になる。それまでに譲渡先が見つからなければ、殺処分という運命を辿る。ごく一部の犬はセンターのPRを担当するPR犬となったりするが、これは奇跡に近い話・・・。

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9号機。

ここが処分を迎えた犬が待つ檻。

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時間になると、職員が檻の中にある水と最後の餌の器を下げに入る。犬達は職員を威嚇することもなく、視察メンバーの私たちをジッと見たり、近づいてきたりする。どの子も普通にそのあたりで飼われてそうな様子で、胸が痛む。どうして、ココにいるの、こんな運命になってしまったの・・・と思う。

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首輪が約半数の犬についていることが確認できた。飼われていた子達。無責任な飼い主のせいで、「今日、死んでもらう」ことになってしまった。私はどんな事情があるせよ、新しい飼い主を探すことや、信託を用意しておく、鑑札や名札、マイクロチップの挿入など、出来ることがあったにも関わらずしていない飼い主に言いたい。「殺される責任は飼い主に大いにある」と。

 

檻の中の物が撤去されたことを確認すると、奥の扉が開き殺処分機へ続く廊下が現れた。右奥に進むと処分機がある。次に手前の柵が奥に動いて、犬達を処分機に追い込む。臆病な犬は奥の扉が開いた途端に、人間の目に触れない先にある処分機に駆け込んでいった。

全ての犬が追いやられて、処分機に入った。

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狭い処分機の中で、震えている子。

ガス注入のボタンが押された。犬達がどんどんと苦しそうに上を向き、喘ぎ始めた。

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(崩れ落ちる瞬間。こちらを、扉の外の私たちを見ていた)

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(倒れた)

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(苦しさか、少しの間、のたうち回った)
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(黒い犬も静止した。白い犬にも注目して欲しい)

 

二酸化炭素ガスなので、どんどんと空気がなくなる。そう、窒息させているのと同じはずである。人間も首を絞められたら苦しい。その状態。個体差があるようで、他の子が倒れても苦しそうに喘いでこちらを見ている子がいた。そして、最後にこちらを見ながら倒れた。窒息で意識を失った。全ての子が倒れたあと、確実に致死させるために、扉をしめたまま15分ほどガスの濃度を保つ。

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この間に痙攣をしている子がいる。このときはもう、苦しくはないはずである。しかし、それ以前の倒れる前後はどうなのだろうか。私にはとにかく苦しそうに見えた。「安楽死」では決してないはずである。「死亡」の瞬間は意識がないので苦しくないかもしれないが、それまでは苦しいはず。

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15分経つと、係員が1頭ずつ確実に死んでいるかどうか確認をし、処分機の中に安置した。写真を見て欲しい。口から血を流している犬がいる。口の中を噛み切るほどに苦しかったのではないか。

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処分機(ガス)の床が開き、数メートル下に10頭の犬がドッと音を立てて落ちた。首輪をしており、子犬の時には人間と一緒に幸せに暮らしていた犬たちの最後の最後は「モノ」のように、システマチックに処理されていく。落ちた先の扉も閉まり、犬達は焼却されていく。飼う⇒捨てる⇒行政で処分する。人間の身勝手の連鎖。

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犬舎の見学では、純血種も多かった。

(その後に視察をしたこのセンターから主に引き出しをしているシェルターにも多くの純血種がいた)

つまり、純血種が捨てられる今を変えていけば、処分やむなしの雑種の譲渡も進んでいくはずである。

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その為には、やっぱり行政殺処分を行わなくて済んでいる国を見習うことが一番であると思う。どうして、ペットショップで売っていないのか。販売の禁止ではなく、販売されるのであれば動物の福祉を一番に考えた方法でないといけないことが根本になった規制がある。そうすると、日本の悪しきビジネスの「パピーミル」も撲滅に向かう。

 

今後、日本は生体小売業の問題をどう解決していくのか本格的に話合わないといけない。消費者が賢くなる事が一番であるが、先日の高校の講演会で鋭い指摘をされた。

「【行政殺処分の数に表れてこない】原因を作っている、ペットショップパピーミルや、闇の引取屋、繫殖屋が商売できる現状にメスを入れない政治家が悪いじゃないか。法律を作って厳しく守らせるべき」

その通り。私は地方議員だからという逃げのコメントは通用しない。「その通り」としか答えられなかった。

 

最近の持込で顕著なことは「老人ホームに入ることになった」「飼い主が高齢で亡くなってしまった」事なんだと職員さんは強く言っていた。つまり、高齢者が犬猫の寿命を責任を持って鑑みずに飼ってしまうケースがかなり増えている証左である。業界団体もインターペット博などを通して、飼育数や販売数が落ちる事について、かなりの警戒を持っており販売を煽るような発言が公式(式典などで)に相次だとの報告を複数団体より受けている。

ペットと入れる老人ホームがあるからと販売を進める商売と政治を憂慮する。

高齢者にとってペットは癒しであることは間違いない。しかし、自分が残された後にペットはどうしますか? 全員がペット連れのホームに入居できる資金がありますか。

 

実例を紹介しておきます。

実家でセンターからジョニーという老犬を引き取ったことがあります。老犬ですが、とってもいい子でした。しかし、手入れは(うちが引き取る前にボランティアさんにしてもらっていましたが)かなりの間、手入れがされていない状態で、重篤なフィラリアに罹っていました。

(当時のブログ⇒ http://shiomura-ayaka.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post_8fb3.html)

不思議に思ってYさんに聞いてみると、ジョニーはお婆ちゃんが大切に飼っていたそうですが、世話は息子夫婦に託していたものの、息子夫婦は飼い切れなくなって保健所に処分の為に持ってこられたとのことでした。その時は絶句しました。おばあちゃんもさぞかし無念だったろう、とうちの家族で話をしました。

 

ペットをとりまく状態をみると、先進国にあるまじき状態になっている。

近視眼的な施策はビジネス優先の日本社会と政治において、ダメにされてしまう。多くの愛護の方はいい人であり、そこを利用されていると感じる時も多い。

本質を見抜き、抜本的な施策を展開していかなくては次回法改正は手遅れになってしまう。そして、今日「処分された罪なき命」が報われない。

プロフィール

塩村あやか

1978年7月6日生まれ。放送作家として「24時間テレビ」「シューイチ」など数多くの番組を担当。

2013年6月、世田谷区より東京都議会議員選挙に出馬、当選。現在、東京みんなの改革 代表、厚生委員会 副委員長、動物愛護管理審議会 委員として活動中。

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