【ペット同行避難】答弁は「市町村へ見直しを促す」【前進】


「再質問主意書」その2

【質問】
一 今回、ペットとともに避難しようとして、避難所に入ることができない人が多数出た。ペットの同行避難を可能とすることは、飼い主の命を守ることにもつながるため、予防接種などについての飼い主への啓発も含め、関係省庁が連携をし、ペットの同行避難の環境が整うよう、関係者への啓発や自治体への働きかけなどが必要だと考える。
そのためにも、ペットの同行避難について、避難所運営マニュアルなどに明記することを自治体に改めて促すために、通知等を出すべきだと考えるが、政府の見解を伺う。
また、今回の災害ではペットの同行避難に限らず、各自治体が作った避難所運営マニュアルが機能しなかった。今後は今回のような災害にも対応できるよう、各自治体に避難所運営マニュアルの見直しを行うよう促すべきと考えるが、政府の見解如何。

【答弁】(再質問時の答弁)
お尋ねについては、令和元年台風十九号に等における避難所運営の課題等を踏まえ、市町村に対して、避難所運営の手引の作成や必要に応じた当該手引きの見直しを促してまいりたい。」

台風15号、19号、その後の豪雨災害でペットの同行避難についても数多くの課題があることが明らかになりました。マンションの1階で犬と暮らす高齢男性が犬と共に犠牲に。猫を飼っていて避難ができなかったと言う中学生が消防に救助もされました。政府は東日本大震災の反省を生かしてペットを置き去りにするのではなく、一緒に避難できる同行避難を推奨してきました。それは、飼い主である人間の命を守ることにつながるからです。

しかし、地域で策定する避難所運営マニュアルに記載されていなかったことなどが理由で、できていませんでした。

各自治体でも地方議員の皆さんが問題意識をもって取組んでくれています。しかし、意識の高い自治体だけが進んでも、ダメです。国の示したこの同行避難の方針を災害時に機能するよう実践してこそ、命が助かります。

ですので、ペット同行避難の環境が整うよう、さらなる自治体への働きかけが必要であると訴えました。最初の答弁は、災害発生以前に国が取り組んできたことを返してきたのみ。これで命が救えるでしょうか。再度省庁と話合いをし、再質問を今回した結果、「この災害の避難所運営の課題を踏まえ、市町村に対して、避難所運営の手引きの作成や必要に応じた当該手続きの見直しを促してまいりたい」との答弁を得ました。

これはとても大切なこと。
まばらの取組みでは、こぼれ落ちてしまう命が出る。
「全国で守ってもらう最低基準をいかにレベル高く設定するか」災害の基本はここにあるように思います。だから、スフィア基準も最低のレベルを定めたものなのだと思います。

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