平成から令和へと元号の変わったこの1年も明日で終わり、新しい年になろうとしています。私にとってこの1年は決断と激動の一年でした。7月の参議院選挙で当選し、参議院議員として活動をスタートすることができたのも、応援をして頂きましたみなさまのおかげです。感謝を申し上げます。
内閣委員会、予算委員会の所属となりました。
本年の台風災害においては、新島や大島にも飛び視察を重ね、内閣副大臣や防災担当大臣に国のガイドライン等の見直しなどを迫り、質問主意書も提出。粘り強く取り組んだ結果、前向きな答弁を引き出せました。
都議会議員時代から関わっていた動物愛護は、国の超党派議連の副会長に抜擢され、得意分野を生かし活動をしています。特に今年は動物愛護法の改正もあり、私が都議時代から執念を燃やしている「裏も表も殺処分0」を目指すため、数値規制の導入も条文化させることができました。実効的な動物愛護法改正となるよう、また、議員立法の精神が損なわれないよう「省令制定」にも目を光らせて参ります。
福祉を大事にすることも忘れてはいません。
参院選でも訴えた通り、政府は参院選後に要介護1-2外しを明言してきました。さらに、「高齢者の働く意欲を上げる」という、聞こえのいい在職老齢年金も進めようとしてきましたが、私たち立憲民主党の調査により「たった1%の高所得高齢者の年金額が上がり、99%の人の年金が下がる制度」だと判明。声をあげ、抵抗をした結果、要介護外しは見送り、在職老齢年金も一定の歯止めをかけることができました。
昨今の与党が糾弾されるべき、最たるものは「民間を利用した利権作り」ではないでしょうか。カジノ疑惑は分かりやすい例かもしれませんが、「こども達の教育」まで食い物にしようとしていたのが「民間試験導入」の大学入試の件です。
民間導入するために、センター試験の1次試験をマークシートから記述式に変更するという口実を作ったとしか思えないという指摘も聞こえてきています。プレテストや文科委員会での参考人招致でも「採点しやすいように、結果として型にはめた質問をすることになり、それに合わせた教育をする羽目になる」「記述式は2次試験で十分。出題者と採点者が意思疎通できることが大学入試採点の前提」「採点ミスや採点する人によって、同じ回答でも得点が違ってくる」「学力低下を招く、学生の人生が狂う」。こんな結果です。
私たち野党が必死の調査や追及を頑張り、政府与党を追い込んで何とか延期まで持っていくことができました。反対すべきことにはしっかりする。改善すべきこと路はしっかりする。これが私たち立憲民主党のスタンスです。
68万8234票の重み。
忘れることなく、来年も全力で頑張って参ります。
令和1年12月30日
参議院議員 塩村あやか