新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
三が日も明け、本日より国会に登院し、仕事を開始しました。
【不妊治療】【流産・治療薬】
昨年は不妊治療の保険適用、流産中絶薬の日本初導入など、この国にとって重要且つ、必要な議論の口火を一番に切り、実現につなげていく仕事をすることができました。女性議員を増やす価値と意義はこうした政策実現にあるということを皆さまに報告できる仕事ができ、本当に良かったと思います。
今年は上記2点の政策を深めていくことはもちろん、「こども庁」が私の所属する内閣委員会の所管となります。そのため、内閣委員会は本当に忙しくなりそうです。女性政策は私の政策の柱です。子どもを産み、育てることをバックアップできる議論を政府としていきたいと思っています。
【就職氷河期】【決算委員会】
参議院は「決算の参議院」とも言われておりますが、私は今年も決算委員会の所属となりました。昨年は、就職氷河期を対象とした「限定求人」が「限定求人ではなかった」というカラクリを田村厚労大臣(当時)と議論。総括質疑で措置要求を全会一致で決議することができました。就職氷河期については、私自身が当事者だったことからも、ニーズと政府が並べるメニューに乖離があることが分かります。令和4年度は3年間集中プログラムの最終年度です。決算の視点から効果があったのか否かを審議し、コロナ禍の影響を踏まえた延長を改めて強く働きかけるつもりです。就職氷河期を諦めません!
【経済政策と社会保障】
私は福祉拡充派です。日本は人口動態からも今後、福祉予算が巨額になっても、ひとりひとりに対して手厚くなるかと言えば、薄くなる可能性の方が高い。金融庁の「人生100年時代における資産形成」を見てもわかるとおり、今でさえ日本の高齢者は「所得代替率が主要国より低く」、「生活の糧を得るために高齢になっても働いている」状態です。今後の課題は、間違いなく長寿化するにもかかわらず、今後高齢者となる30-40代の収入も貯蓄も減少し、家計貯蓄率はOECD平均よりも低く、資産形成ができていない。
(金融庁資料より)
日本は「貯金」を美徳としていますが、利率が5%も7%もあった時代はとっくに終わっています。中長期でみれば貯金をしていても、実質的目減りをしてしまう時代です。だからいま、注目されているのがNISAです。まず、投資と投機は違うものであると明確にした上で、話をします。いま、日本でも諸外国のように金融リテラシーをつけて投資をして、経済を回していきながら資産形成をする力をつける人が増えています。
そうはいえども、日本は資料のようにまだまだという状態です。まずは、NISA制度を大胆に拡充することが大事であると考えます。資産形成だけではなく、日本経済を元気にするために。(金融課税の一律UPは絶対ダメ。対象となる大多数は金額が大きくない普通の人達です。自社株買い規制も日本だけでやれば資金が海外株に流れていくので、ダメ)
私がNISAの大幅拡充を提案するのには、理由があります。
それは、氷河期世代の非正規の人との意見交換の時でした。「まだ始めたばかりだ。金額の上限をあげてほしい。今はまだ40代でNISAに入れられるお金が多少はある。しかし、10年先には今の金額を入れられるとは限らない。これでは氷河期の老後はどうにもならない」との訴えに「そのとおりだ」と。これは非正規の方だけではなく、制度を利用する多くの方がそう感じているはずです。既に正規雇用のまま一生を終えられる人は少なくなってきているのですから。
そうした上で、必要な方に少しでも手厚い社会保障を上乗せできる仕組みを作っていくことができると考えています。日本経済の底上げとなるやり方で、よりベターを政策で作っていくことが政治家の仕事だと考えます。安心して老後を迎えられる、成熟した福祉国家をつくりたい!(この内容は、これまで主張してきたとおりですので、割愛)
【ユニバーサル・クレジットで社会保障の充実を】
コロナ禍で明らかになったのは、「非正規雇用の方を直撃したこと」、「給付金が不効率であったこと」でした。非正規雇用の方やひとり親への給付が的確かつスムーズに行えない現実がありました。それは、アナログな申請方式でやっているからです。英国をはじめとした国は、マイナンバーを活用したデジタル化で翌月からスムーズな給付をプッシュ方式で口座に給付できています。「ユニバーサル・クレジット」と呼ばれています。この件は複数の記事で報道されているとおりで、日本も迅速に命を守るインフラを整備すべきです(そのためにも、欧州同等のGDPRを確立するか国民に信頼をされる政府にならないといけません)。
本年、私は党の「デジタル政策PT」の事務局長代行を拝命しました。しっかりと議論をPT内で行っていきたいと思います。
そのほか、選挙対策副委員長、国際局副局長を新たに拝命をいたしました。参議院選挙に向けてのサポート、議員間や国家との交流にも力を入れて「みんなのための政治」を進めて参ります。本年も宜しくお願い申し上げます。
2022年1月4日
参議院議員 塩村あやか