塩村あやかは8月16日から23日まで、先の大戦での犠牲者の慰霊と、現地の方々との交流のためにフィリピンを訪問しています。
去る18日にはフィリピン国会上院を訪れ、日系3世のラフィー・テシバ・トゥルフォ上院議員と対面、懇談しました。
ジャーナリスト出身のトゥルフォ議員は、貧困支援に積極的に取り組んできたことから国民の間で人気が高く、次期大統領としての期待も高まっています。
直近の上院議員選挙では、同議員の弟も見事当選を果たしました。
2時間以上に及んだ懇談では、塩村が、自身が取り組むフィリピン残留日本人2世問題について説明したところ、トゥルフォ議員は問題意識を同じくしていることを明らかにしました。
また、トゥルフォ議員は自国の安全保障環境をめぐって、西フィリピン海(南シナ海でフィリピンが権益を主張する海域)における中国の威圧行為について取り上げ、同海域でのパトロールに日比両国で取り組むことを提案。塩村は「現在も様々な協力がされており、それを一層強化できればと思っている」と応じました。
トゥルフォ議員は懇談後の記者会見で残留日本人2世問題に関し、「近くフィリピンでも日本人の子孫を探し、本人が望む場合に日本国籍の回復を促す決議案を作成すると先ほど立法チームに伝えた」とコメント。フィリピン側における残りの残留日本人の把握と、国籍回復のための立法措置にまで踏み込みました。
懇談の様子は、19日付の地元日系紙「まにら新聞」で1面にて取り上げられました。
同記事は、会員限定公開ではありますが、電子版にも掲載されています。
「国籍回復に議会から協力」 残留二世問題でトゥルフォ議員
https://www.manila-shimbun.com/category/society/news290202.html
また、同日付の地元紙「The Manila Times」にも取り上げられています。
Tulfo aims to pass law to help remaining ‘Nikkei-jin’ in PH acquire Japanese citizenship
https://www.manilatimes.net/2025/08/19/news/tulfo-aims-to-pass-law-to-help-remaining-nikkei-jin-in-ph-acquire-japanese-citizenship/2169931