『蓄電池』は、自動車の電動化や再生可能エネルギーの主力電源化を達成するための最重要技術の一つ ~資源エネルギー調査会~

 塩村あやかの質問は「0:46:00」からです。

 本日、資源エネルギー調査会で政府対する質疑を行いました。本日のテーマは「資源エネルギーの安定供給実現」についてですが、塩村は「蓄電池」について質問しました。

 「蓄電池」は、かつて日本は世界をリードしていた。2012年の戦略では、2020年世界全体の20兆円のシェアの5割を我が国関連企業が獲得するというものだった。2015年には40%になったが、その後中国、韓国等に追い抜かれ、現在の生産能力は、中国は日本の18.5倍、欧州は6.8倍、アメリカは6.1倍、韓国は2倍である。

 オーストラリアでの蓄電池の普及は目を見張るものがある。6軒に1軒が太陽光発電を設置、蓄電池は60軒に1軒設置されている。また、南オーストラリア州に設置されたテスラのビックバッテリーの節電効果は30億円と言われている。停電の防止にも力を発揮し全州に広がっているとのことである。

 政府は、2030年までに蓄電池の製造能力を現在の5倍を目標としているが、これは達成できるのか。また、製造能力だけでなく技術革新も世界を牽引できるものであり、そのサポート体制を作ることが重要であるが、その戦略はどうなっているのか、等を政府に質しました。

 経済産業省からは、蓄電池は、2050年のカーボンニュートラル達成に向けて、自動車の電動化や再生可能エネルギーの主力電源化を達成するための最重要技術の一つであることは事実である。再び国際競争力を取り戻す戦略を策定中であり、この夏を目途に施策の方向性を示した蓄電池産業戦略を取りまとめ、国際力強化に取り組む、との答弁でした。

 また、経済産業副大臣からは、かつては優位性があったが、各国の産業政策や投資競争等に敗れた。技術的優位性が薄れないうちに、官民で連携を取りながら巻き返しを図っていく、との答弁をいただきました。

 最後に塩村から「応援しているので、計画倒れにならないようにお願いしたい」と要望しました。

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