日華議員懇談会國慶双十節訪台 蔡英文総統と総統府昼食会も

 10月8日から10月10日の日程で、日華議員懇談会國慶双十節訪台団の一員として台湾を訪問しました。

【10月8日】
 日華議連懇談会 国慶双十節台湾表敬訪問の議員団。羽田空港で団結式。駐日台湾大使のご挨拶を頂きました。台湾では蔡英文総統にもお会いする予定です。そのため、PCR検査を2回行います。

 台湾に到着しました。決められた動線でのバブル移動になるため、自由行動はできません。台湾の政治家の看板が町中にあり、大型で驚いています。

 後日、↓の写真の赤い看板の吳崢さんからリツイートが来ました。

 交流協会台北事務所にてブリーフ。
 データを見ながらお話を聞きました。6年となる蔡英文政権の支持率は一定水準を維持しているが、民進党支持率は下落。「中国はひとつ」という政党が急進している。
 11月は統一地方選。民進党の負けをどれだけ抑えられるかが注目されており、台北市と桃園市の勝敗が次期総統選に影響するという。どちらも民進党が負ければ、蔡英文政権はレームダック化する。
 ところで、台湾には徴兵制がある。来年度の軍事予算は戦闘機購入などの特別予算も含めると、約2.6兆円(日本は5.6兆円)。前年比13.9%の大幅増。対GDP比2.43%。韓国の2.8%に近づいている。
 説明を短時間ではあれ聞く限り、必要な防衛費の積み上げに感じる説明だった。日本も予算と規模ありきではなく、必要な積み上げにするべき。

【10月9日】
 台湾日本人学校の視察です。
 ➀図書館。小学生と中学生が学んでいます。
 ➁プール。屋内の温水プールとなっています。
 ➂小学生のクラスは壁が可動式で他のクラスとつながるため、大きなスペースを作り、みんなで集うこともできます。クラスには、タブレットの充電スペースなど私の時代とはやはり違いますね。


 ➃グラウンドも競技会場のように様々な整備がされていました。あと10年くらい返済が大変とのことでしたが、設備の素晴らしい学校で台湾で学ぶ日本をはじめとするこども達の環境に安心いたしました。

 李登輝元総統の墓所へ。
 日華議員連盟(超党派)のメンバーで参拝をして参りました。この場所は山。墓所の中に眠る李登輝さんからは台湾の街がよく見える素晴らしい見晴らしの場所にあります。
 ただし、この日は雨。霧で街は見えませんでした。
 当日は李登輝さんの娘さんも同席の予定でしたが、李登輝夫人の体調により、欠席となりました。当日まで出席の予定でいてくれたことを知り、日本に対する特別の想いを感じました。

 私が見ているのは、台湾からの与那国島です。ここは台湾の議長の地元。ご案内して頂き、見やすい様に素晴らしい双眼鏡を用意して頂いたのですが、霧雨まじりで与那国島は見えませんでした。

【10月10日】
 台湾ナショナルデー式典に参加。奏楽、游錫堃議長の挨拶、蔡英文総統の挨拶、そして台湾ナショナルデーのトリを飾るのは、日本と台湾議員団での友好パレードです。
 準備中です。日本議員団ははっぴを着てのパレードです。マスクは友好マスクです。

 台湾国歌の演奏です。会場の全員が起立をしました。会場には各国の大使や経済界の要人をはじめ、多くの台湾国民が集まっていました。序幕暖場では民族舞踏や、F5型も上空に。会場も湧きました。台湾の安全保障を鑑みれば、その反応も分かります。

 日本と台湾、両議員団によるパレードです。蔡英文総統、議長の前でご挨拶も。大きく手を振り、サムアップ。両国の絆がより深くなるのを感じました。台湾の方も大きく手を振ってくれました。台湾のテレビ中継もされました。テレビでは私が少し見切れています。

 台湾総統府。
 握手の部屋は待機室。握手の相手は外相と聞いています。その後、蔡英文総統に謁見するために列になり、並びます。各国の要人など数百人です。
 この先はカメラがNGなので写真がありませんが、部屋には総統や閣僚が7-8名。1人ずつ前に進みます。インビテーションカードを手前にいる官僚に渡すと、私の名前と所属を読み上げてくれるので、「おめでとうございます」とひとこと述べ総統に一礼。
 都議時代にウィリアム王子を浜離宮で迎えたことを思い出しました。数十秒ですが、貴重な時間でした。

 蔡英文総統とのランチ会。
 ナショナルデー終了後、すぐに私たち日本の国会議員団とのランチに1時間以上取ってくださいました。どれだけ日本を大切にしてくれているか、頼りにされているかがよく分かるエピソードだと思いませんか。
 ロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮のミサイル、中国の力による現状変更…などなど、自由と民主主義、法の支配という私たちの当たり前が脅かされているいま、私たちが連携をして力による現状変更は認めない、させない、という知恵が必要です。
 こうした友好関係を積み重ねてゆくことは欠かせません。
 ちなみに、私は末席です。

 ランチ後は、蔡英文総統と記念撮影を行いました。
 超党派議連での全ての日程が終了です。
 正式な国交がないため、この超党派議連ら台湾にとっても貴重であり、総統とのランチをはじめ、議長は2日に渡り親交を深めました。
 自由と民主主義、法の支配。同じ価値観を有する国同士の交流の深化は大切です。

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